9月21日(日曜)午前中、今治市みなと交流センター「はーばりー」で、今治市SDGsまちづくりプロジェクトの第1回講座が開催されました。本プロジェクトは、今治市で暮らす高校生が、「将来も住み続けたい今治市」の姿を自らの 視点で描き提案する取り組みです。自身の人生をイメージしながら、企業・自治体・まちづくりに 関わる人々との対話を通して、今治の未来に必要な制度・施設・働き方・暮らし方を一緒に考え、最終的に 「未来の今治への提案」としてまとめます。当日は、今治工業高校、今治東中等教育学校、FC今治高校里山校の3校から、生徒10名の参加がありました。
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会場の様子 |
講座は1月24日まで5回実施され(10/19、11/8、11/16、12/14)、最終回で生徒たちがイオンモール今治新都市(予定)で練り上げたプランを公開発表するというもので、これはというものは今治市の今後の施策にも反映されるとのことです。本プロジェクトの監修者の一人・愛媛大学の小林修先生からは、講座の端々で型にはまらない奇抜なアイデアへの期待が生徒たちに投げかけられていました。
この日、プロジェクトを主催する今治市からは、今治市の抱える課題と持続可能な地域を目指す取り組みについて発表があり、事業受託者の日本旅行からはSDGsの基礎知識についてのアドバイスがありました。本学の大成経凡先生も監修者の一人として登壇し、今治市の歴史や産業に影響を与えた風土の話、今治市の魅力のとらえ方など、グローカルな視点(グローバル✕ローカル)での講話を1時間余りさせていただきました。例えば、今治地域の造船業や海運業の身近なルーツに〝塩田〟があり、村上海賊とは直結しない点を強調していました。時間が足りず、伝統工芸の菊間瓦や桜井漆器については紹介できませんでしたが、グローカルな視点からアイデアを導き出す手法を少し感じ取ってもらえたなら幸いです。
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大成先生の講義 |
近年、愛媛県内の高校では地域探究の取り組みが盛んに行われていますが、本学教員も出張講義などを通じてそのお手伝いをさせていただきたいと考えております。早速、同席した今治工業高校の先生から、同校造船機械科の生徒を対象にした「船学(ふねがく)」で大成先生に出張講義の相談がありました。各種テーマにご対応いたしますので、本学入試課へお気軽にご相談ください。