2016年7月5日火曜日

介護福祉コース 笑顔の輪が広がるコミュニケーションアート





 6月25日(土)、COC事業の一環としてパンダアカデミー大津・アトリエパンダ代表の半田育子先生の公開講座が、本学の大講義室と教室を使って開講されました。
 第1部は「センスコミュニケーション~旬の自然物と五感を結びつける絵画療法~」と題しご講演いただきました。センスコミュニケーションは、臨床美術士の半田先生が考案された独自のアートプログラムに沿って創作活動を行うことで、脳を活性化し、認知症の症状改善や子どもの発達によいとされている絵画療法です。
五感を使いながら描くことで、指先の運動機能の維持や回復をめざすリハビリとして、また、記憶の呼び起こしを助けたり、つくる楽しみやできる喜びから生きがいを実感するレクリエーションとして、多くの介護現場で体感し、役立ててもらおうと講演活動をされているそうです。

 今回はCOC事業の一環ということで、地域の方々や介護現場で働いておられる方々と一緒に、介護福祉コースの学生も参加させていただきました。


 第2部は大講義室から場所を移し、実際にわくわくコミュニケーションアートを体験。今回のお題は「サニーレタス」。 

 ひとり1枚、本物のサニーレタスを配っていただき、目で見て、手で触って、匂いを嗅いで、感じたことや特徴を言葉で表現しながら描いていきます。オイルパステル(油性のクレヨン)で色を重ねていくだけでなく、指を使って色をのばしたりぼかしたり、ティッシュペーパーで擦ったり、葉脈を割り箸で削って描いたりと、みんな両手を使って描くのは幼い頃以来だったかもしれません。
 同じテーマのものをそれぞれが描くことで、クラスメイトとだけでなく地域の皆様との会話も弾んでいたようで、わきあいあいと楽しい時間を過ごしていたようです。また、絵はあまり得意じゃないから…と最初は消極的だった学生も半田先生マジック、そして、なにより周りの方々とのコミュニケーションパワーでどんどん笑顔が広がっていきました。


 最後はみんなの作品をずら~っと並べて、観賞会。ここでも「あのサニーレタス新鮮そう!」「こっちのはすっごい美味しそう」「あれ、いい色だね~」などなど、あちこちで会話に花が咲いていました。これが、半田先生の仰る『コミュニケーションをアートで繋ぐ』なのだなあ、と実感。



地域の皆様と一緒に、貴重な体験と有意義な時間を過ごすことができ、大満足・大笑顔の1日となりました。
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