2022年10月15日土曜日

授業紹介「日本を学ぶⅡ」 ~ 石塔めぐり ~

 10月7日(金曜)夕方、「日本を学ぶⅡ」では鎌倉時代の学習の一環で、本学近郊の乃万地域にある鎌倉時代後期~南北朝期に造立された石塔めぐりをしました。訪ねた場所は、延喜地区の乗禅寺石塔群と野間地区の覚庵五輪塔・長円寺跡宝篋印塔・馬場五輪塔の4か所です。今治市乃万地域だけでも、16基の国指定重要文化財の中世石塔があり、そのうち15基を1時間弱の短い時間で学生5名と散策しました。


 15基はすべて花崗岩の石材でつくられ。中には2メートルを超える高さのものも見られます。今から約700年前の鎌倉時代後期といえば、石塔のサイズが最も大型で優美なデザインを誇った時代となります。そこには仏教の影響があり、当時の今治地方の歴史に思いを巡らせながら、学生たちは石塔を石造美術鑑賞としてもを楽しみました。


 身近なところにある優れた文化財も、市民に価値を気づかれないまま埋もれているものがあります。今治市では、それらの石塔がまさにそうで、学生たちは価値を知って満足した様子でした。



覚庵五輪塔[かくあんごりんとう]




長円寺跡宝篋印塔[ちょうえんじあとほうきょういんとう]


石塔から石塔へ歩いて移動


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