1月11日(木曜)午後、2024年最初の「地域交流演習」「地域社会論」は、35名の履修生が参加して〝しまなみ海道のサイクリング〟に挑戦しました。留学生のほとんどが、来島海峡大橋のサイクリングは初めての経験となります。昨年秋に入学したネパール人留学生たちは、入寮するや、まず運動場で自転車の練習に励みました。今では彼ら彼女たちにとって自転車は生活に欠かせない乗り物ですが、この日の授業で乗車するのはクロスバイクという細いタイヤのタイプとなります。クロスバイクはスポーツタイプの自転車で、少々の上り坂も抵抗感を軽減して走らせることができるため、アップダウンの多いしまなみ海道には最適です。こちらを、今治市砂場町にあるサイクリングターミナル「サンライズ糸山」で37台レンタルすることになりました(引率教職員2名)。
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サンライズ糸山から、いざ出発! |
授業時間内でどこまで走らせればいいのか、大いに悩みました(昨年は馬島のリゾートホテル「グランルークしまなみ」を視察)。健脚であれば、約4㎞の来島海峡大橋を渡って、大島・下田水港の道の駅「よしうみいきいき館」を往復することも可能です。しかし、留学生が27名と多いことから、来島海峡大橋(第1・第2・第3の3連吊橋)の第3大橋(1,570m)だけを走り、エレベーターを使って馬島へ降りることにしました。海面から橋桁までは落差が65mもあり、高所恐怖症の学生にはスリリングな経験になったことでしょう。しかし、〝百聞は一見に如かず〟で、現場で体験してこそ得られる知見を学生には大切にして欲しいと願います。橋桁から見える多島美は絶景で、空中散歩のような気分を味わうことができるのです。
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軽快に第3大橋を走行 |
一方、昨年は20台ほどだった台数が、今年は1.5倍に増えたことで、エレベーターで降りる時間で大きなロスが生まれました。1度に5~6台しか搭載できず、このピストン運行を時間計算に入れていませんでした。結果的には、馬島のコース選択は正解で、同島の急潮流スポットのウズ鼻ビーチで〝まったり〟と観光気分を味わうこととしました。そこはまさに秘境といえる場所でした。
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馬島の秘境〝ウズ鼻ビーチ〟 |
この日は、時季外れの快晴であまり寒さを感じず、四国山地の稜線がクリアに見えていました。石鎚山頂(標高1,982m)はもちろん、四国中央市の製紙工場の煙突まで目視することができました。陽射しがあまりにいいので、〝これならば夕陽も最高だろう〟と、短大への帰路で鴨池海岸公園(今治市大西町九王)へ立ち寄りました。さすがに日没(17:18)近くなると、冷たい西風が身にこたえましたが、それもこの時季ならではの体験と思い、同所を後にしました。
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馬島港と海峡大橋 |