2024年1月24日水曜日

授業紹介 地域交流演習」「地域社会論」 1/18 大山祇神社で正式参拝を体験

 1月18日(木曜)の「地域交流演習」「地域社会論」の学外授業は、しまなみ海道沿線を代表する観光名所の大山祇神社を39名の履修生(うち留学生28名)と訪ねました。本学から同所・大三島宮浦までは、来島海峡大橋、伯方・大島大橋、大三島橋を通ってバスで片道45分かかります。そのため、移動の車中で同社の由来を簡単に解説し、主祭神の大山積神(おおやまづみのかみ)が「山の神」「農の神」「渡しの神」として、今日も山・農業・海事などを生業とする人々の信仰を集めていることを学びました。大山積神は皇祖神・天照大神の兄神にあたるとされ、大山積神の分霊をまつる神社は全国に1万社余りを数えます。

 あいにく、現地を訪ねた頃には雨が降り始めましたが、昨年整備された石畳によって、総門から神門までの境内がとても歩きやすくなっていました。この日、学生たちには正式参拝を体験させ、大山祇神社を身近に感じて欲しいというねらいがありました。FC今治のエンブレムのデザインにも、大山祇神社の神紋が使われているのです。これまでは拝殿の外で二礼二拍手一礼をして参拝を済ませていましたが、拝殿に昇殿してお祓いを受け、代表1名が玉ぐし奉奠(ほうてん)をすることにしました。しかも拝殿は室町時代の1427年築の国指定重要文化財ですから、歴史の威厳を感じたことでしょう。また、日本人の民族宗教である神道を、肌で感じるよい機会にもなったことと思います。玉ぐし奉奠は、食物栄養コースの本郷礼美さんが務めてくれましたが、とてもいい経験になったようです。


学生代表玉ぐし奉奠(拝殿)

 本来なら、参拝してすみやかに降殿するところですが、授業の一環ということで、三島安詔宮司から特別に大山祇神社の由緒解説を賜ることとなりました。歴史ある拝殿で神話や神々の話を聞けたのは、学生たちには貴重な経験になったことでしょう。そして、降殿の際に御神酒(おみき)をいただきましたが、これは境内の斎田(さいでん)で収穫された酒米をもとに醸造された清酒「白鷺」(しらさぎ)で、その香りに敏感に反応したのはネパール人留学生でした。母国にも似た慣習があるようです。御神酒がおいしいので、それを買い求めたいと言い出す中国人留学生もいましたが、これは大山祇神社だけでしか提供しない非売品とのことでした。境内には酒造の神様をまつる酒殿(さかでん)もあるため、愛媛県・広島県の酒造メーカーから毎年お酒の奉納があるようで、それらの酒樽が回廊に並べられていました。御神酒の盃は記念にいただくことができ、勾玉の記念品も参拝者全員にいただきました。授業をサポートいただいた大山祇神社および三島安詔宮司様には感謝申し上げます。


三島宮司から由緒の説明を受ける(拝殿)


御神酒(白鷺)

 最後は、雨の関係もあって神門で雨宿りしながら記念撮影をし、少し自由時間を与えたところ、おみくじの販売所に3分の1の学生が殺到。大吉に歓声をあげる学生が何人かいましたが、大凶を引き当てた不運な学生も若干名いたようです。帰りのバスに乗り込む頃には雨もやみ、せっかくなので道の駅「多々羅しまなみ公園」に立ち寄り、〝しあわせの鐘〟を鳴らして斜張橋の多々羅大橋と広島県境の島々を眺めました。

※拝殿の正式参拝の写真は、大山祇神社の許可を得て、拝殿外から撮影したものです。

大吉を引き当てた学生

神門で三島宮司を囲んで記念撮影

勾玉の記念品

多々羅しまなみ公園の「しあわせの鐘」


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