11月7日(木)の「地域交流演習」(大成経凡先生)は、A班40名(ネパール18・ミャンマー12・日本5・ベトナム3・中国2)の学生を引率して、今治市玉川町龍岡地区にある「森のともだち農園」のキャンプ場へ参りました。前期授業「地域活性化論」の最後に、同園でブルーベリー狩りをした際、あまりの酷暑に耐えかねていたところ、園主の森譲寛氏がレンタルスペースのキャンプ場で涼むよう勧めてくれました。その時、学生の一部がそばの川で泳ぐなど、居心地の良さを感じましたので、グリーンツーリズムの授業に採用することに決めました。紅葉に期待しましたが、まだ少し早かったようで、それでもピザ窯で焚き火をする学生もいて、秋の深まりを感じました。
その週末には同所で婚活イベントが予定されるなど、グループが自然の中の体験を通じて親睦を深めるには最適の場所といえます。今治市でグリーンツーリズムといえば、従前はしまなみ海道の島しょ部が注目されがちでしたが、今治市は海あり島あり山あり…と多様な風土に恵まれています。同所は玉川ダムよりも上流地域にありながら、国道317号沿いにあって、松山市街からも今治市街からもアクセスしやすい地の利があります。そばを流れる川も小さく目が行き届くことで、家族連れキャンプで人気のスポットとなっています。自然に触れ合うと、人はふだんとは違う表情を見せることもあり、互いをより深く知るのに役立ちます。
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ピザの生地づくり |
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ピザ窯で焚き火なう |
今回はBBQとピザ窯の体験をさせていただくことになりました。あらかじめ学生には一人1,500円の参加費がいることを伝えていました。大成先生が心配したのは、参加費を惜しんでドタキャンが出ないかということ。出た場合、先生は自腹を覚悟していたようで、いざ当日を迎えた際、6名が欠席と判明(事前の連絡なし)。しかし、本授業を履修できなかった2024秋入学のミャンマー人たち10名がキャンセル待ちを期待して駆けつけたことで先生は安堵しました。これによって、やや多めに買い込んだ肉(鶏・豚・牛)はすべて学生の胃袋の中に消えました(むしろ足りなかったくらい)。BBQのコンロは2つありましたが、ネパール人とミャンマー人がすぐに占拠(笑)。多勢に無勢で、日本人はピザの生地づくりに回り、残された中国・ベトナム人は途方に暮れるという光景が展開し、まさにカオスの状態。ネパール人は宗教の関係で牛肉・豚肉は食べませんので、鶏肉を楽しんでもらいました。コンロが空くと、日本人・中国人・ベトナム人がコミュニティを形成してBBQを楽しんでいました。
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ネパールチーム |
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ミャンマーチーム |
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日本&中国&ベトナムチーム |
11月21日の本授業は、ネパール人だけのB班31名(2024秋入学)が同所を訪問予定です。鶏肉をたくさん買い込んで、今治の山のグリーンツーリズムを楽しみつつ、仲間との親睦を深め、日本の生活様式に少しずつ馴染んでもらいたいと思います。