2024年11月5日火曜日

大学公開講座 「南海トラフ地震臨時情報について」(10月30日)

10月30日(水)午後、今治市防災危機管理課の玉井栄次参事補をお招きし、公開講座「南海トラフ地震 臨時情報について-臨時情報の発表と備え-」を開催しましたところ、一般市民11名を含む51名の参加がありました。介護福祉コース1・2年生と幼児教育学科1年生は授業の一環で受講し、災害時に介護福祉士・保育士等に求められる心得を学ぶことができたように思います。

公開講座の様子

 例年、玉井氏からはタイムリーなテーマでご講演いただく中、今回はこの夏話題となった〝南海トラフ地震臨時情報〟についての解説がありました。多くの国民がその発表に戸惑い、お盆時期の南海トラフ地域への旅行をキャンセルするなど、混乱を招きました。発表された注意喚起は、平時に比べて巨大地震の可能性が少し高まったとするもので、すぐに巨大地震が起きるというものではありません。いつ起きてもいいように、災害の備えに万全を期すよう国民へ注意を呼びかけるもので、そのガイドラインは平成31(2019)年につくられたものでした。初めての発令だったため、国民は戸惑うしかなく、ホームセンターの防災グッズが一時的に品薄になったりもしました。1週間たって、注意が解除されて平静を取り戻しましたが、改めて南海トラフ地震への備えを当該地域の住民は強く意識したことでしょう。


講演する玉井氏


 南海トラフ地震で想定される震度7の揺れについては、平成23(2011)年3月11日発生の東日本大震災の映像を視聴することで理解できました。東北各地の都市の様子が次々と映し出され、恐怖におびえる住民の姿がとても印象に残りました。今治市に住む私たちも〝もしも〟の場合に備えた心構えとして、被害想定や臨時情報への対応を理解しておく大切さを学んだような気がします。今治市では、昭和56(1981)年5月以前の木造建築物には、耐震診断や耐震改修などで補助を得られる助成制度があるようです。また、今治市ホームページ上にある今治市防災情報ポータルをご紹介いただき、災害時に「どの地区に避難情報が出されているか」「どの避難場所が開設されるのか」を知る手がかりを知ることができました。広域的な気象情報として、「あなたの街の防災情報」(気象庁キクテル)もご紹介いただきました。


防災グッズを手に取るインドネシア人留学生

 印象に残った身近な備えとして、自家用車のガソリンは、いつも満タンにしておくくらいの心構えが必要ということでした。動かなければただの箱ですが、エンジンがかかることで移動・車中泊・スマホの充電などに役立つのです。家族どうしで話し合って、緊急時はどこへ避難するかなどの情報共有も大切になってきます。スマホがつながらない、使えないという事態も想定しておくことが大切です。


 講演終了後は、陳列した防災食や防災グッズ、仮設テントや簡易トイレなどを参加者は見学しました。FMラヂオバリバリの取材に応える学生もいて、その模様は同局の防災番組で後日放送されるようです。また今治CATVでも、講演の様子を後日放送予定です。


ラヂオの取材を受ける学生

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