地域未来創生コースの必修科目「地域創生探究Ⅰ」(大成経凡・小林裕一郎先生)では、地域探究の活動を通じて、地域の魅力や課題を知ることを心がけております。4月10日に初回の授業をスタートしましたが、これまで今治市中心市街地を2回歩き、現状と課題を大づかみしたところです。また、これとの連関で「コースセミナーⅠ」で5月9日に南予視察を行い、内子町・大洲市の町並み保存や観光振興の取り組みを肌で感じました。5月15日の授業では、1コマを使ってそのふり返りと分析を行い、少し頭の中を整理しました。レポートの書き方についても、各自の修正点を指摘し、プレゼン力向上に向けた導入部分を終えたところです。
そして新たなミッションとして、今度は今治市の地場産業について理解を深めていこうと思います。ちょうど、今治市八町西の「森清タオル」でタオル即売会が開催されていることを知り、学外授業で訪ねることとしました。今年の5月は、今治タオル工業組合主催の「今治タオルフェア」が、会場の「テクスポート今治」周辺の駐車場確保が難しいことから中止となりました。そこで、この代替措置として、メーカーごとが自社で即売会を開くことになったようです。B品タオルを中心に販売されることから、市価よりも安く購入できることで、贈答用に買い求める人が多いようです。
メーカーごとで商品に特長や特色があり、例えば今回訪ねた森清タオルではベビー用品など女性の視点を生かした商品に目が留まりました。
| 森清タオル 即売会 |
森清タオルでは、現在は自社の織機を使ったタオル製造は行っておりません。他社に委託して、自社ブランドの商品を製造していて、その仕上げとなる縫製は自社で行っております。今治市内のタオル会社には、こうした形態をとるところもあって、産地の強みを生かした連携が見られます。一方、森清タオルの強みは、商品開発等の企画を行う会社「オルネット」を平成12(2000)年に立ち上げ、森和子社長が女性経営者の強みを生かして、これまで成長を遂げてきました。その森社長から、学生たちは商品の説明等を受けました。その中で、後継者問題も話題にあがりました。承継問題は、地場産業の抱える大きな課題ともなっており、経営がうまくいっていても事業をやめるケースも少なくないのです。今回の即売会では、他のタオル会社からの依頼で販売されている商品もあり、品数はとても豊富でした。
その後、実際に織機が動いている齋藤タオル(今治市宅間)を訪ねました。本学OGの齋藤実里さんにご無理をいって見学させていただくことに。工場の中は、説明が聴き取りづらいほど、織機の音がよく響き渡っていました。それも、訪ねてみないと分からないことで、今回はそれが分かっただけでも学生たちには大きな成果でした。同社は織るだけでなく、縫製の仕上げも行っていますが、糸染め・洗い処理などでお世話になる染色メーカーへの感謝の言葉も聞かれました。「タオル会社だけでタオルはできあがりません。染色メーカーなどとの分業作業で高品質の今治タオルができているのです」と。齋藤タオルでは、スポーツクラブや同窓会などの小ロットの注文にも対応できるようで、有名アニメや芸能人、プロスポーツ選手などに関係するタオルなどの製造実績があります。今治タオルブランドのタグを付けないタオル製造も行っていて、注文に応じて柔軟に対応できるのが強みと感じました。
| 齋藤タオル 工場見学 |
今後は、地域未来創生コースの必修科目「地域活性化論」などと連携しながら、コンテックスタオルガーデンやテクスポート今治(今治タオル本店&LAB)の視察を予定いたしております。

