2026年5月29日金曜日

授業紹介 共通教育科目「日本を学ぶⅠ」妙見山古墳へゆく(5月20日)

5月20日(水曜)、共通教育科目「日本を学ぶⅠ」(大成経凡先生)は、46名の学生が藤山健康文化公園(今治市大西町)に学外授業で出かけました。国別内訳は日本6・インドネシア2・ミャンマー36となります。

前週の講義(座学)で古墳について学習し、特に日本独自のお墓の形態である前方後円墳に注目しました。愛媛県内最大級の前方後円墳については、来島海峡に臨む今治市近見地区の伊賀山丘陵にあります。この相の谷1号墳(全長約81㍍)の保存整備に、本学の大成先生が地元まちづくりグループ「しまなみ海道周辺を守り育てる会」(村越定信会長)と数年前から取り組んでおります。

今回訪ねた前方後円墳〝妙見山古墳〟(全長約55㍍)については、平成2~5(1990~93)年度に愛媛大学考古学研究室と大西町教育委員会とが協力して学術調査を行い、その成果を生かして平成7~8(1995~96)年度に史跡整備を行いました。平成9(1997)年度には遺跡として初めてグッドデザイン賞(現、公益財団法人 日本デザイン振興会)を受賞し、国指定史跡となるのは平成22(2010)年のことでした。評価すべき点は、公園整備の一環で古墳の発掘調査や保存整備を図ったことで、同墳は標高約80㍍の丘陵頂部で展望所としての役割も果たしているのです。竪穴式石槨を見学できるように整備し(1日2回公開)、園内には考古資料館の大西藤山歴史資料館もあって、妙見山古墳の魅力を深く学ぶこともできます。


妙見山古墳(前方部)

健脚の学生たちは、駐車場から墳丘までは10分もあればたどり着き、眺望を楽しんでいました。そもそも今治市内の前方後円墳の特徴は、海を意識して造られていることです。相の谷1号墳が来島海峡や燧灘の航行者を管制するならば、妙見山古墳は斎灘の航行者を管制しているように感じられます。国際海事都市・今治の源流のような存在ですね! とにかく眺めがよく、新緑の緑と多島美とを同時に楽しむことができました。新来島大西どっくのクレーン群が、まるで造船の森のように感じられたりもしました。


妙見山古墳(後円部)


古墳に興奮(?)した後は、麓の芝生広場へ下りて、しばし自由時間としました。サッカーボールを手渡すと、ミャンマー・インドネシアの男子学生たちが速やかにミニゲームを始めました。それを見た日本人女子学生は、「みんなサッカーが上手なのはなぜでしょう?」と不思議がっていました。確かに日本なら、元サッカー部員でないと、巧みなボールさばきはできません。お国柄、サッカーを愛する国々がアジアには多いのかも知れません。世界的に見れば、五輪よりもサッカーワールドカップの方が注目度は高いようです。ミャンマー女子学生たちは、遊具で戯れるもの、公園の景色を楽しむもの様々でした。大成先生からのアドバイスによると、梅雨時期になると、妙見山古墳の墳丘周辺では、ヤマモモの実がたわわに実り、たくさん採集することができるようです。


サッカーに興じる留学生


次回は、朝倉の野々瀬古墳群を学外授業で訪ねる予定です。


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