大学公開講座2021 11月13日(土)
「コロナ禍の介護技術」 ~利用者を感染させないポイントについて~
株式会社大起エンゼルヘルプ 介護事業部 部長補佐 理学療法士 田中義行先生
第1部 講義 9:00~12:00 第2部 実技指導13:30~16:30
毎年、11月11日(介護の日)に合わせて、介護に関する公開講座を実施しています。
今年は、11月13日(土)に株式会社大起エンゼルヘルプ 介護事業部 部長補佐 理学療法士 田中義行先生を講師に迎えて新型コロナウイルスの感染対策を取りながら大学公開講座を実施しました。
ライフデザイン学科 介護福祉コースの学生と一般の方を合わせて20名が受講しました。
今回の講座は、「コロナ禍における感染対策の考え方や介護技術への応用について学ぶ」という目的で、第1部は講義、第2部は実技指導の2部構成で進められました。
講義では、新型コロナウイルスの特徴や濃厚接触者の定義からはじまり、介護する側が注意すべきポイントについての説明がありました。
〇介助者の心構えと感染を防ぐポイント
「換気」、「マスク」、「手指消毒」といった基本的感染対策の徹底はもちろんのこと、
・自身が「無症状感染者」である可能性を考慮し、「濃厚接触」を避ける、
・「介助に時間をかけない(時間短縮)」、
・「利用者との距離をとる(低接触)」が重要となっている。
〇食事介助のポイント
・食材の大きさは小さすぎず、その人にあった大きさとし、2cm角より小さめ(通常、咽頭から食道に落としこめる食べ物の大きさは最大2cmと言われている)がよい。
・飲み込んでから次に進む
・姿勢が特に重要(前傾姿勢にならないようにする。)
・早く終わらすということが良い介護ではない。
安全にむせることが少なくなるように。(飛散予防)
田中義行先生によると、コロナ禍は落ち着きつつあるが、今後も感染再拡大の可能性もあり、今後の介護技術は優先順の上位に「感染予防」が必要となる。
そのためには、これからも低接触、時短ができる方法を検討していく必要がある。とのことでした。
介護福祉コースの学生は、介護福祉士取得に関わる施設での介護実習においても、大いに役立つ講義と実技指導となりました。