2023年10月12日木曜日

授業紹介「地域交流演習・地域社会論」  映日果農園でクロイチジク狩り

 映日果農園でクロイチジク狩り


 昨年に続き、今年も共通教育科目「地域交流演習」「地域社会論」の授業で、NPO法人「能島の里」が運営する今治市大島(宮窪町宮窪)の〝映日果(えいじつか)農園〟でクロイチジク狩りを行いました。同農園は、同法人が6次産業化の試みとして2019年に整備し、昨年秋からクロイチジクが収穫できるようになりました。


映日果農園に到着(大成先生の説明)


 このクロイチジクは、一般のイチジクと比べて糖度が高く、市場にあまり出回らないことで〝幻のイチジク〟とも称されています。昨年は収穫した後に瓶詰めのジャムにして出荷し、今後はそのジャムを使ったスイーツの考案も視野に入れております。そこに、本学調理ビジネスコースがコラボできないかと思い、同コース全学生も同日の授業に加わることになりました。このため、学生36名・教職員3名、計39名の大所帯の学外授業となり、学園バスは補助席が大活躍でした(うち留学生17名)。また、秋入学のネパール人留学生5名には、初めてのしまなみ海道観光となり、海峡大橋や島々の景観に癒やされた様子でした。


クロイチジク

イチジク狩りを楽しむネパール人留学生


バスは満員御礼

 一方、猛暑の影響か、今年はクロイチジクの熟れ具合が遅れているようです。今年は訪問日が10月5日で昨年は10月6日でしたが、昨年はほぼ収穫を終えて、余り物の多くを食べ尽くした印象があります。今年は熟れている果実を探すのが逆に楽しく、学生たちは瞬く間に園内へ散っていきました。普通のイチジクも栽培されていて、そちらは収穫が終盤を迎えるなか、摘み取りをさせていただきました。

クロイチジクを摘み取る中国人留学生

 意外だったのは、イチジクそのものを初めて食べるという学生がいたことです。そのため、剥き方を知らないと…。また、見た目から食べず嫌いという学生もいましたが、食べる機会のなかった学生には、普通のイチジクとの食べ比べもできて勉強になったようです。イチジクが大好物の学生2名は、ひたすら笑顔で食べ続けていました。


クロイチジク食べるよ~!

 イチジク狩りを終えると、宮窪地域の観光名所の一つであるカレイ山展望公園へ向かいました。同所は「能島の里」が今治市から指定管理を受けている公園で、展望台からの眺めは絶景であります。同じ大島でも、展望所といえば吉海地域の亀老山展望台が有名ですが、〝船折瀬戸と多島美の眺めが美しい〟カレイ山展望台のファンも多いようです。近年は、星空の美しさと、燧灘の朝日を眺めるキャンプ場の穴場としてマニアの間で人気を集めております。同法人では、同所で「遠見茶屋」というカフェを運営しており、かつては”カレイ山で食べるカレー”で全国放送のテレビ取材が多くありました。同店のご馳走の一つが〝店内からの眺望〟で、窓のない構造に中国人留学生たちが感心していました。また、同所でクリ拾いに励む学生もいて、地域づくりや観光資源の視察以外に、秋を探し求める学外授業となりました。


カフェ「遠見茶屋」からの眺め

カレイ山展望公園でクリ拾い

カレイ山展望公園


このページの先頭へ戻る