今春、本学と連携協定を結んでいるJAおちいまばり様より、サトイモの親芋を使ったレシピの考案で相談がありました。訊けば、JAおちいまばり管内で近年栽培が盛んなサトイモ(伊予美人)ですが、廃棄される大量の親芋の利活用が課題にあがっているとのことでした。すでに食物栄養コースが、今治市大西支所様との連携で同様の取り組みを昨年度末から実施中ということもあって、調理ビジネスコースもこの要望にお応えすることになりました。
今年度の調理ビジネスコースは1年生7名が調理師免許の取得に向けて学業に励んでおります。高校で調理経験のない学生も多く、果たしてどんなレシピが考案されるのか、9月29日の第1回試食会は学生たちの腕とひらめきが試されました。何回か授業で試作を重ね、改良を加えたようで、テーブルには「チップ&ディップソース」「里芋と海老のしんじょう」「メープルクッキー」「だんご」「和風キッシュ」「焼きプリン」「親芋のハンバーグ」「クリームコロッケ」などが並びました。中には一人で二品をこしらえた学生もいて、感心させられました。
本学の調理実習室で開催された試食会には、JAおちいまばり婦人部と職員の方7名が参加されました。学生たちは試作の成果を審判されるわけですが、試食開始早々に「おいしい!」の歓声があがりました。「今晩のおかずにしたい!」「ビールのつまみに最高や!」と、学生たちは思いもしなかった反響にホッとした様子でした。すべてを食べ終えた後に、各品の講評をいただきますが、どれも美味しくてそれぞれに良さがあり、11月19日のイベント「農業祭」で販売するものと、さいさいきて屋の食堂で採用したいものと、分けて考える必要があるとのことでした。
当初の目標は、新メニューの考案で「農業祭」を盛り上げることにありましたが、さいさいきて屋の食堂の一品にもなりそうで、10月11日には同店の店長と、第一フーズの社長も第2回試食会にお見えになります。今回の講評やアドバイスを参考に、完成度を高めて参りたいと思います。
試作品 |
試作品の説明 |
婦人部会長からの総評 |