10月12日の「地域交流演習」「地域社会論」は、今治市野間の「のまうまハイランド」(市営)を訪ね、全国で8種しかいない在来馬の一つ・野間馬を視察しました。野間馬は今治市指定天然記念物にもなっていて、現在は同所で約50頭が飼われています。入場無料で、地元小学校の遠足コースにもなっています。分散飼育の関係で、とべ動物園や上野動物園にもいて、在来馬最小で愛らしいことから、子供たちの人気者です。
体高は110~120㎝と小さく、学名はポニーに属します。競馬で見慣れた外来馬のサラブレッドにもなると、体高は160~170㎝にも達しますので、初めて野間馬を見る学生はさぞ驚いたことでしょう。この日は、新たに留学生4名(中国3・スリランカ1)が秋入学で加わり、履修生以外の学生1名も加えて32名の大所帯での学外授業となりました。
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のまうまハイランド |
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のまうまハイランド |
のまうまハイランドの隣には、畜産農家の新開さんが経営する牛舎があります。今回は特別に新開さんの許可をもらって、同所で肥育されている黒毛和牛(愛媛あかね和牛)も見学させていただきました。新開さんにうかがったところでは、同所では沖縄県の離島で若い牛を買い入れて、愛媛で育てて伊予牛として出荷しているとか。一方、同所で産まれる仔牛もいて、いまがベビーラッシュの時期でした。参加した食物栄養コースと調理ビジネスコースの学生たちには、肉牛に対する理解の助けとなったでしょうか。
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和牛の親子 |
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新開さんの牛舎 |
野間馬と伊予牛に別れを告げ、次に向かったのが今治市菊間町浜の加茂神社です。週末(14・15日)にお祭りを控え、参道に馬場が設営されていました。ここでは、県指定無形民俗文化財の〝お供馬の走り込み〟が15日午前中に催されます。走る馬は、高知競馬などの競走馬を引退したサラブレッドたちです。そのセカンドキャリアは、菊間町の農家で組織される愛馬会に飼われ、1年に1度のお祭りで少年騎士(乗り子)を乗せて参道を駆け抜けるのです。今年は10頭が出走予定で、乗り子は小・中学生の男子が務めます。
学生たちが到着した午後4時頃から、走り込みの練習が始まりました。多くの学生が熱視線を送り、スマホでその様子を撮影していました。1時間近く現地に滞在しましたが、愛馬会のご厚意で馬と触れ合う機会も得ることができました。午歳(うまどし)の学生は、こぼれるような笑顔で馬をなでていました。本学の学生有志で構成される「めいたんプロモーションクルー」では、昨年秋のお供馬の走り込みを動画撮影し、愛媛朝日放送の〝ふるさとCM大賞えひめ’23〟で伊予銀行賞を受賞することができました。そのCM(30秒)は、まだ同局で流れておりますので(年間50回)、ご覧いただけると幸いです。
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サラブレッドと戯れる |
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走り込みに熱視線 |