2024年7月1日月曜日

今治版ネウボラ地域子育て支援基盤事業 若手リーダー保育者研修を開催しました。

令和6年度も本学が今治市より今治版ネウボラ地域子育て支援基盤事業の業務委託を受託いたしました。

昨年度は、『こどももおとなもみんなの子育て応援』というテーマで、子育て支援をしている保護者向けの子育て応援講座と保育者向けの研修を実施しましたが、今年度は、保育者向けの研修を年3回、午前と午後の2部制で実施していきます。


令和6年度 第1回目の研修(午前の部)は

令和6年6月18日(火)10:00~12:00 講師:むぎの穂保育園 園長 出原大先生をお迎えして、「幼少期に自然環境にふれることの重要性」をテーマにご講演をしていただきました。


出原先生は、主に『愛情深い保育』・『自然教育』・『主体性を育む』ことを目的に、教育・保育観を大事にしたいとの思いで、むぎの穂保育園を設立したそうです。


『愛情深い保育』

ありのままを受けとめ、まなざしを向け、ふれあいを大事にして、心に寄り添う保育をすると、子どもたちの中に愛の心が育まれ、自分に自信を持ち、人のことも大切に考えられるようになる。


『自然教育』

人は自然の一員。乳幼児期・人生で一番心の動く時に自然にふれ、五感を通して豊かな感覚・感性を養い、これらの経験から子どもたちは、好奇心・探求心を育み、生きる力を身につけていく。自然のノウハウはとても大事。この食べ物は食べたらだめなど、自然を通して学ぶことがある。同じような葉っぱでも自然の物と人工の物では、「感覚が違う」、「香りが違う」などの感性が育まれる。

動植物とのふれあいによって命の尊さに気づくことができる。時に、生きものの死に直面したり、収穫した野菜を食すことから、命を得ることを感じたり、命への直接・間接的なかかわりを体験することにより、人間同士、相手のことを考え、思い、愛する心を育むことになる。


『主体性を育む』

 子どもたちは、豊かな保育環境の中で「わあ!やってみたい」「おもしろそう」などと自ら環境に働きかけていき、さまざまな学びをする。自由に仲間とともに楽しみ・表現しながら自分で考える力、行動する力を養っていく。なぜ、どうして疑問に思っていると意欲・探求心につながる。


出原先生から若手リーダー研修に参加された方々に、「優しい先生になってほしい」とのエールをいただきました。




 

令和6年度 第1回目の研修(午後の部)はリトミックの基本と実践のテーマで講演を実施しました。


令和6年6月18日(火)13:00~16:00 

講師:今治明徳短期大学 講師 十河治幸先生と岡田奈恵美先生


リトミックとは、「音楽を通して子どもの感性や表現力を育てる教育法」です。


 特徴として、音楽の変化に合わせて、「動く」ためには、「聴く」(耳のセンス)ことが重要となっている。


「さあみんなで」のピアノ演奏に合わせて、実践しました。

  ①さあ みんながあつまった (輪になって歌に合わせて拍手する)

  ②おとなりさんのかたたたこう(右どなりの人を指さしてかたをたたく)

  ③おとなりさんのひざたたこう(左どなりの人を指さしてひざをたたく)

  ④いっしょにトントントン(右どなりの人の肩と右どなりの人のひざを同時にたたく)

  ⑤さあ みんながあつまった


後半では、幼児教育に興味をもっている今治南高等学校の2年生の生徒さんが短大の見学に来てくれました。現役の保育士さんの研修に参加してもらったことは、保育をより身近に感じてもらえたと思います。


 リトミックで得られる効果として

 1.音楽を聴く、歌う、演奏する・作ることを通して、体を動かす経験の中から感じ取り、体で覚えることができる。

 2.音楽や音に反応して動くことで注意力・想像力・集中力・協調性、記憶力が身につく

 3.心で感じたものを体を使って、自分なりに表現することで心と体の調和を計れる。

 などが挙げられる。


 リトミックの指導のヒント

 1.音楽に合わせて、ゆっくり歩いたり、駆け足になったりと音楽の変化に合わせて、注意を促すようにしてくこと。

2.ゆっくりとした動きには、例えば「大きな荷物をもって歩いているよ」などの声かけすることも子どもたちが動きやすくなる。

3.飛び跳ねるなどの動きには、喜びの感情をしながら飛び跳ねる。

  4歳半頃までは、スキップがうまくできないので、ギャロップから始めるとよい。






   

今後も、保育現場で働いている方々に向けて、短大での知見を広げていただくために、

研修をして参ります。


次回は、8月27日(火)に予定していますので、今治市の現役の保育士さんの参加をお待ちしています。





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