6月9日(金)10:30~12:00 今治明徳短期大学 3号館 大講義室
ライフデザイン学科介護福祉コースの「救急処置法」の授業を今治市民の方にも公開し、第1回公開講座として開催し、学生・今治市民の方など30名の参加がありました。
昨年度に引き続き、今治市の出前講座を活用し、今治市防災危機管理課の玉井栄次参事補を講師に迎え、今治市の防災の取り組みと防災の意識を高める活動を行うためにどうすればよいのかをテーマにお話しをしていただきました。
(1)今治市の取り組み
①ハード面
災害対策本津・災害拠点等の整備、
緊急防災情報伝達システムの整備、
表示・案内看板等の整備、公共施設等の耐震化
②ソフト面
各種計画及びマニュアルの策定・訓練実施、防災マップ等の作成・配布、
災害時の協定の締結、備蓄の充実、防災士の養成、自主防災組織の結成・活性化
防災出前講座・教育支援、情報発信(広報誌・HP・SNS・FMラジオ等)
(2)防災の意識を高める活動として物心両面の準備をする。
備えには2種類あり、1.命を守るため、2.命を守ったあと生活をするため
①自宅内の安全対策を整える・・・家の耐震化の確認、家具や電化製品の転倒防止
②防災セットを整えておく・・・非常用持ち出しリックサック、家庭内用備蓄
【家庭内備蓄】:できれば1週間分
・非常備蓄品:水1人1日2.5~3.0L必要、レトルト食品、カップ麺、ラップ
カセットコンロ、毛布等
・風呂の水をためておく、ガソリンは満タンに。
・枕元には、笛、運動靴(スリッパ)、懐中電灯
③災害発生時の集合場所(避難所・避難場所)・避難経路・連絡手段を家族で話しておく。
④防災情報の入手・利用
・今治市HP・防災情報ポータブル、気象庁HP(キキクル)・今治市SNS・LINE等
今後、高齢者施設などで働く中で災害が起きた時に、施設の利用者を守るためにどのような行動をしてよいかの状況判断をするべきかなど、防災の知識を深めることは大切なことであると実感しました。
市民の方からは、昨年度の講座から変更があった点やスマホの操作が苦手な人への対応や文字の大きさなどの改善点などの質問もありました。
今後も介護福祉士養成校として、このような講座の開催に取り組んでいきたいです。
講座終了後には、介護福祉コースの学生が家庭内備蓄等の用具を活用して、人を運ぶ体験や今治市の職員の方に指導をいただきながら非常用テントのたたみ方などの体験をしました。