2026年1月5日月曜日

宇和島東高校でミニ講義(12月22日)

 12月22日(月)、宇和島東高校で開催された進学ガイダンス(マイナビ主催)に、大成経凡先生(いまばり博士)と小林裕一郎先生(社会学博士)が参加しました。いつもと違い、「お仕事図鑑」と銘打った仕事理解型のガイダンスとなり、本学は〝社会学〟分野の説明を担うこととなりました。ちょうど、2025年春に新設される地域未来創生コースが、〝社会学的〟な知見が求められるコースのため、本学のPRも兼ねて今治の産業や宇和島の魅力について、25分×2回、合計14名にミニ講義をさせていただきました。対象となったのは同校普通科・商業科の2年生です。



 かねてから大成先生が気になっている宇和島の魅力の一つが、活魚運搬船や活魚運搬車です。南予の県民には見慣れた光景かも知れませんが、リアス海岸で盛んな養殖業とリンクする南予ならではの光景といえます(八幡浜ならトロール船)。養殖業が盛んなことは出荷量や生産額によって理解できますが、それがどのように輸送され、どの消費地に仕向けられているのかは、とても気になります。魚種だけでも多種多様です。ちょうどこの日は、ガイダンス直前に宇和島港でブリの荷役を行う活魚運搬船を見学し、待機する冷蔵トラックや活魚運搬車を目の当たりにしました。それこそ〝お仕事の光景〟を見て、それが宇和島のアイデンティティだと感じたしだいです。

大成先生は航海士の見習いをした経験があるため、東京から瀬戸内海までの航路で、南予船籍の活魚運搬船を何度も目撃しています。エネルギーを積載したタンカー同様に、半分沈んだような特殊な航行をするため、強く印象に残っているとか。どんな魚が槽内に活きた状態で泳いでいるのかは、外からは見えないため、興味を惹きます。今回は、活魚運搬船から水産業を考える視座を社会学的に導かせてもらいました。


荷役中の活魚運搬船


 郷土の偉人についても認知度を確かめました。同校は必ずしも宇和島市在住者だけではなく、本学に着座してくれた生徒だけでも、西予市・鬼北町・松野町・三間地区など広域的でした。そんな中、意外に宇和島出身の油屋熊八(別府観光の父)や高畠華宵(大正ロマンの挿絵画で一世を風靡)が知られておらず、地域への関心の低さがうかがえました。遊子水荷浦(ゆすみずがうら)の段畑も、訪ねたことのある生徒が少なかったです(大成先生と小林先生は、ガイダンス終了後、遊子水荷浦の段畑も視察)。


遊子水荷浦の段畑

地域活性化など、地域課題解決に向けた取り組みを行う際、地域の歴史文化や地場産業をグローカルな視点から探究することはとても大切で、その際に社会学の力が必要となります。あっという間の25分でしたが、最後のまとめでは、学問を自らの人間形成とともに、地域や世の中に役立てて欲しいことを伝えたしだいです。今治明徳短大が、新コースで面白いことをやろうとしている、そんなイメージを抱いてくれたなら幸いです。機会があれば、今度は宇和島を題材にした地域探究の出張講義で、生徒さんにお目にかかりたいものです。




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