今年度後期の「日本を学ぶⅡ」(大成経凡先生)の履修生は約90名を数えます。全員が国際観光ビジネスコースに所属し、ほとんどが留学生です。そのため、その他の履修科目の兼ね合い等から午前の部と午後の部に分けた時間割を実施しております。学外授業は、それぞれ4回実施したことになりますが、座学で学んだことが現地現場で生かされるよう、事前学習やふり返り学習に配慮しております。日本文化を学ぶだけでなく、集団行動や交通マナー等、地域社会へ出向かないと分からない気づきを大切にしております。
1月9日(金曜)の午後の部は、ミャンマー人人留学生を中心とする47名が参加。その多くが昨年秋に入学したため、まだ今治市内の観光名所を訪ねたことがありません。特に島しょ部ともなれば、移動手段が自転車(シティサイクル)の留学生たちにとってはハードルが高くなります。今治市は平成の大合併で12の市町村が一つになったことで、とても広域的です。学生たちのSNSを見る限りでは、陸地部市街地周辺の今治城や織田ヶ浜での記事を確認することができました。そこで、日本人の年中行事である初詣を学ぶため、しまなみ海道有数の観光名所である大三島の大山祇神社を訪ることに!もうすぐ後期授業が終わりますので、できるだけ早い時点で島しょ部の魅力を伝えておく必要がありました。ただ、これは授業ですから、かつて〝日本総鎮守〟〝伊予国一宮〟の格式を有した大山祇神社を通じて、日本の民族宗教である神道への理解も求められます。事前学習だけでなく、現地でも大成先生が境内の各所で鳥居や狛犬、御神木やおみくじなどの解説を行いました。寒い時季ということもあって参詣者は少なく、その点は集中した学びを短時間の中で体得することができたように思います。
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| 大山祇神社御神木 |
実は前日も、本学では「地域社会論・地域交流演習」(大成経凡先生)の学外授業で同所を40名の学生が参詣しており、その時は国指定重要文化財の拝殿に昇殿し、正式参拝を体験しました。連日の参詣となった留学生が2名いたため、天気もいいことで大山祇神社以外の観光名所をハシゴすることとしました。一つは、広島県(尾道市生口島)との県境に架かる多々羅大橋を間近に望む「多々羅しまなみ公園」。1999年に開通した当時は世界最長の斜張橋で知られました。鳥が翼を広げたような外観で、これを背景に学生たちは記念撮影に興じていました。純粋に観光客気分でしたね。
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| 多々羅しまなみ公園 |
もう一つは、建築家・隈研吾氏が設計した大島の亀老山展望台です。かつて全国展望所ランキングで2位にランクインしただけあって、学生たちからは歓声があがりました。観光シーズンのオフということで、他の観光客は2〜3組しかおらず、眺望を落ち着いて楽しむことができました。同所からは夕陽に照らされた今治市街を俯瞰することができ、改めて自分たちが生活する今治市がどういうまちなのかも理解できたように思います。真下の来島海峡では船が行き交い、島国日本の物流を支える海運業にも意識を向けられたなら幸いです。
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| 亀老山展望台 |
次回の授業では、この日のふり返りやこれまでの本授業のまとめを行い、次々回の後期テストにつなげたいと思います。




