2022年7月29日金曜日

大学公開講座2022 7/23 「ジビエの魅力と島暮らし」

 7月23日(土曜日)、しまなみイノシシ活用隊の渡邉秀典代表(大三島在住)をお招きし、「ジビエの魅力と島暮らし」をテーマに公開講座を実施しました(58名受講)。


近年、急速に増えている農作物の鳥獣被害に対して、本県でもその約6割はイノシシによるものと報告されています。それだけに、その被害の実態を知り、どう防御し駆除するかの関心が市民の間でも高くなっているところです。


本講座では、その点にも少し触れながら、捕獲したイノシシ肉をどのように活用するかに主眼をおき、食肉加工・販売などの実体験や今後の展望についてお話をいただきました。途中、本学調理ビジネスコース学生による発表もあり、本学と岡山理科大学とが共同で行ったイノシシ肉を使ったジビエ料理が紹介されました。


渡邉氏らが食肉加工した猪肉は、その品評会でグランプリを獲得した実績があり、その理由として柑橘の香りをする点があるそうです。今では東京銀座の有名レストランなどにも肉を卸し、今年の秋には今治市内の学校給食にも提供されることが決まっています。


最後は、移住者が増えている大三島の実態を紹介いただき、渡邉氏の考察や今後の展望が語られました。地域おこし協力隊経験者の中には、「猪骨ラーメン」や「シジャック」(革製品の加工販売)などの飲食店や工房を起業し、生計を立てている人々もいて、渡邉氏は大三島のイノシシが今治を代表するブランド肉として今後広く普及していくことを願っているとのことでした。


本学からは調理ビジネスコース・介護福祉コースからの受講があり、岡山理科大学の教員・学生や今治西高校放送部の受講も見られ、農業振興にかかわる市民の参加も見られました。そして渡邉氏から、調理ビジネスコースへ「授業に役立てて欲しい!」と日本一のイノシシ肉(肩ロース)の提供を受けました。ありがとうございました。






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