2022年7月29日金曜日

幼児教育学科 岡山理科大学獣医学部の学生さんとの意見交換

 本学幼児教育学科の学生と岡山理科大学獣医学部の学生さんとの意見交換

~動物福祉に関する模擬授業「愛顔の生き物係教室」を見て~


 本学では、令和3年度から「地域協働動物共生社会づくり事業」に参画しています。この事業は、愛媛県今治保健所が人と動物に心地よい地域社会づくりを推進することを目的として取り組み、岡山理科大学獣医学部や関係機関が参画しています。

本記事は本学学生がこの事業に参加した報告の第3弾です。


第1弾の参加報告第2弾の参加報告


岡山理科大学獣医学部動物愛好部の学生さんたちは、小学生向けの動物福祉に関する教材(野良猫の餌やりに関する紙芝居、終生飼養についてのブラックシアター)を令和3年度に作成されています。その教材を使った小学生向けの授業を今年度、実践するにあたり、幼児教育にかかわる本学の学生が獣医学部の学生さんに模擬授業を見て意見を伝え、よりよい実践ができるようにしてはどうかという話から、今回の交流が実現しました。


7月11日、本学にて、獣医学部の学生さん4名が本学幼児教育学科2年生の前で動物福祉に関する模擬授業を実践した後、本学学生と意見交換を行いました。

本学学生のほか、愛媛県今治保健所、今治市教育委員会の職員の方々、獣医学部の学生に演出の指導をしてくださっているFMラヂオバリバリのパーソナリティを務めているナナさん、獣医学部の先生方、本学教職員がそれぞれの意見を出し合い、共有しました。

 この日は、「野良猫への餌やり」について問題提起する紙芝居、猫にまつわるクイズ、パワーポイントの説明資料をもとに授業が展開されました。話の中に出てくる「野良猫に出会ったとき、どうすればよかったか」について学生たちはグループワークをした後、授業についての意見交換を行いました。

 獣医学部の学生さんたちは、これまでに小学生向けの授業のために練習を積んできており、本学学生は楽しみながら学んでいました。今後、さらに授業研究をすすめ、学生さんたちが伝えたいことが小学生に伝わるような授業を目指していってほしいと思いました。

本学の学生にとっては、獣医学部の学生さんが頑張っている姿や関係者の多様な意見は、保育者を目指す自分自身を振り返るとても良い刺激となったようです。


お越しいただいた獣医学部の学生さん、関係の皆様、本当にありがとうございました。


<模擬授業参加後の学生の意見や感想>(本学学生の記述を抜粋)

紙芝居、クイズなどの教材を使った授業はとてもわかりやすく楽しかったです。

・紙芝居やスライドの製作が上手だと思った。

・紙芝居では、配役を決めていたり、声がはっきりしていたり、わかりやすかったです。

・紙芝居を読んでいるときの猫の鳴き声がとても上手かった。

・舞台を使って、紙芝居をすることで安定していて良かった。紙芝居中にBGMがあったり、ペープサートが飛び出したりして面白かった。

・紙芝居から、最後の伝えたかったことまで、子どもたちにもわかりやすいような工夫がしていたのが良かった。

・紙芝居が次のスライドの説明につながっていて、流れがあって良かった。

・スライドショーにつなぐときに、クイズがあって、待ち時間に退屈しないと感じた。

・準備中にもクイズが用意されていて、待ち時間も楽しめた。

・少し悩む難しさのクイズが良かった。

・獣医学部の学生さんが伝えたいことがしっかりと伝わりました。


獣医学部の学生さんとの交流は、保育を学ぶ自分自身を振り返ることにつながり、貴重な学びの時間になりました。


・保育について習っている自分達でも気づかされるような部分もあったので、自分達自身も勉強になり、貴重な時間になりました。

・小学生の模擬授業への意見交換を通して、自分が子どもに接するときの問題点も見直すことができました。

・自分が作った教材に色んな人がアドバイスをしてくれる場は大切だなと感じました。

・相手に見てもらうと改善点がよく見つかるため、いい機会だと感じました。自分たちの勉強にもなりました。

・いろいろな意見が出て、自分達の全日実習などの指導を思い出しました。人前でやるのは大変だと感じ「がんばってください」と思いました。

・自分達も(保育実践をするとき)最初の方は緊張して、速くなっていたりしていて、前の自分達を見ているようでした。本番まで改善してがんばってもらいたいと思いました。

・他校との交流学習は、お互いに良い刺激となると思うので、もっと回数を増やしてほしいと思いました。


~獣医学部の学生さんの模擬授業の様子~





~グループワークと全体での意見交換の様子~








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