1月6日の「日本を学ぶⅡ」は、今治市桜井地区の伊予桜井漆器会館を視察しました(学生・教職員7名)。当館は、今治市の伝統工芸の桜井漆器を製造販売するお店で、実際に職人さんの作業工程を店内からガラス越しに見学することもできます。学生たちは事前授業で桜井漆器の歴史を学習しており、調理ビジネスコースの学生にとっては、漆塗りの箸や器を鑑賞できる絶好の機会ともなりました。
菊間瓦とのコラボ商品 |
年頭ということもあって、初売り新商品や菊間瓦と干支コラボ商品が目に留まりました。店主曰く、「漆器というと、どうして高価なイメージがありますが、当店では箸やスプーンなど手軽に購入できる商品をそろえてあります」「まずは、どんな商品があるのかを知っていただくためにも、店頭に足をお運びいただけるのはありがたい」とのことでした。
蒔絵の作業を視察 |
店主から説明を受ける学生 |
近年、桜井地区で漆器製造を行う職人はわずかとなり、こうして製造と販売を一体化して営む当館は貴重な存在であります(本来、漆器業は作業工程ごとで分業制をとり、製造と販売は分離している)。後期の当授業では、他にも愛媛県の伝統的特産物である菊間瓦の現況について学習しましたが、履修生の心にはどう響いたのでしょう。身近な地域への関心を高め、視野を広げる機会となれば幸いです。