2023年1月18日水曜日

授業紹介「地域交流演習」「地域社会論」水を考える

1月12日(木)午後の「地域交流演習」「地域社会論」の授業では、市民生活にとって欠かせないライフラインの水道水について理解を深めようと、昨年3月に竣工して間もない今治市高橋浄水場を視察しました。同施設は、〝バリウォーター〟の愛称でも知られていて、日本食研シェーンブルン宮殿とイオンモール今治新都市の間に所在しています。


本施設は、「市民の森」の小泉地区にあった旧施設の老朽化にともなって建設されました。蒼社川から取水した原水の浄水処理過程で、〝約0.1マイクロメートルの小さな孔(あな)〟を備えたセラミック膜を使用している点に特徴が見られました。不純物と濁りを取り除いてきれいになった水は、塩素殺菌をして検査をします。その際、水槽に飼ったメダカで毒素がないかの実験をしているとのことでした。これが東京都ではタナゴだそうです。

前処理施設

また、浄水処理過程で排出された汚泥については、天日乾燥床に移され、廃土となります(まだ満杯ではないとのこと)。他の市内施設では1リューベ(立米)100円ほどで販売しているそうですが、本施設でも今後検討し要相談とのことでした。

膜ろ過棟

学生たちは、ふだん学校や学生寮で使用している水道水がここでつくられていることを知り、少し驚いた様子でした。なかなか水道水を蛇口から直接飲む機会は減ってきておりますが、施設内のウォータークーラーで本施設の水道水を飲んだところ、「おいしい!」と答える学生もいました。

汚泥を貯める天日乾燥床

バリウォーターを視察した後は、本学の近所にあるボーリング場「桑名ボウル」を視察しました。ここは、かつて波方町(現、今治市)有数の海運会社「桑名海運」が創業した施設で、平成以降に郊外型スーパーがボーリング場を開設するまでは、市民にとって唐子浜パーク(遊園地)や一劇(映画館)と並ぶ娯楽の殿堂でした〈桑名海運・唐子浜パーク・一劇いずれも廃業〉。それでも、シニア層を中心にボーリングを楽しむ常連客がいて、県内でも珍しい旧式素材のレーンやガーターなしの柵で独自色が見られます。機会があれば、学生たちにここで学科コース対抗のボーリング大会をさせてあげたいものです。




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