4月25日(木曜)に実施された共通教育科目「地域活性化論」(大成経凡講師)は、A班33名の学生とともに、2コマの授業時間を使って市内陸地部を周遊観光しました。本授業の履修生は、国際観光ビジネスコースの留学生が多くを占め、今期の学外授業は2班(A・B)に分かれての実施となります。33名の内訳は、日本人11名・中国人11名・ミャンマー人8名・ベトナム人2名・スリランカ人1名となり、国際色豊かな顔ぶれです。
今春、日本に初めて入国した留学生や、出身が今治市以外の日本人にも配慮し、本学から車で30分以内に訪ねることができる観光名所を目指すことにしました。訪問地は、のまうまハイランド・大角海浜公園・糸山公園の3か所になりますが、前回の授業で同所の由来や見所については解説を行っています。
今治市が管理する「のまうまハイランド」には、日本在来馬の一種の野間馬が約50頭飼われています。短大からは車で5分の距離となります。日本在来馬は野間馬も含めて8種類いますが、その中でも最小が野間馬となります。体高は110㎝から120㎝のものが多く、藩政時代から乃万地方を中心に農耕馬として飼われてきました。一時は絶滅の危機にありましたが、市指定天然記念物として種の保存を図り、繁殖活動を行って参りました。同園の入場は無料のため、小さなお子様連れの観光客をよく目にします。今治市民であれば、幼い頃に一度は訪ねたことのある場所で、小学生以下は乗馬体験をすることもできます。飼育員さんの了解をもらってエサやり体験をさせていただき、学生たちはしばし童心に返った様子でした。
野間馬にエサやり体験 |
のまうまハイランド |
高縄半島の先端に位置する大角海浜公園は、海水浴・釣り・キャンプ・花の観賞など、年中通して観光を楽しめる穴場的名所といえます。コロナ禍の際はキャンプ場が盛況で、近年は河津桜の観賞スポットとしても知られるようになりました。何より、来島海峡大橋の全体像を側面から眺望することができ、夜間の橋のライトアップはオススメです。海峡を行きかう船舶を見ていても飽きず、大三島・関前諸島だけでなく、広島県呉市の大崎下島も視界におさめることができます。学生たちが喜んだのは、そのようなロケーションのもとで干潮時の岩礁や砂浜に降り立てたことです。危険をかえりみず、半島先端の岩礁に歩を進め、撮影に興じる学生もいました。海を見ると、学生たちのテンションは上がるようです。
大角海浜公園(海水浴場) |
大角海浜公園(半島先端の岩礁) |
糸山公園は、来島海峡を眼下に望む絶景ポイントでありますが、そこに来島海峡展望館というお洒落な物産店があることを忘れてはいけません。館内には海峡大橋の構造や建設にまつわる展示コーナーもありますが、学生たちに推奨したのは、おいしいアイスクリームです。風光明媚な景色を楽しもうものなら、少しでも長くその場に滞在してもらいたく、快晴も後押しし、リフレッシュをうながしました。
次回は、B班が同様のコースをフィールドワークします。どんどん楽しい授業を仕掛けて参りたいと思います。
来島海峡大橋をバックに撮影 |
来島海峡展望館でリラックス |