2024年5月21日火曜日

地域活性化論(5月16日)大島の観光スポットを巡る

 5月16日(木曜)午後、初夏の陽気に誘われて、見頃を迎えている「よしうみバラ公園」(吉海町福田)を観光するため、今治市大島へ学外授業に出かけました。ちょうどその週末(18・19日)、よしうみバラ祭りが開催されるとあって、その混雑を避けて平日に観賞する人(特に中高年)も多かったように思います。バラ祭りは初夏のこの時期と秋に開催されていて、大島が賑わうイベントの一つにもなっています。約2.8haの園内には400種3,500株のバラが植樹され、学生たちはそれぞれがお気に入りの場所で撮影に興じていました。


バラ公園(日本人)

バラ公園(留学生)

 この日の参加学生(A班)は31名いて、国籍別の内訳は多い順に日本10・中国10・ミャンマー8・ベトナム3となります。ちょうど、めいたん生が到着した頃、神戸のインターナショナルスクールの学生たちが、サイクリングの途中で同園に立ち寄っていました。本学の学生も加えると、その時間帯は外国人が多かったように思います。そんなバラ目当ての観光客をターゲットにするのがアイスクリームを看板商品とする売店です。この日は天候にも恵まれ、学生たちの多くが喉を潤すべくジェラートやソフトクリームに舌鼓を打っていました。そうした体験を通じて、観光客のマインドを理解し、観光地のあり方を探究するきっかけにしてもらいたいものです。

ソフトクリームと中国人留学生

 バラ公園を30分ほど楽しんだ後は、大島石の採石場があるカレイ山(宮窪町宮窪)へ移動しました。大島といえば、庵治石(高松市)らと並ぶわが国を代表する花崗岩(かこうがん)の産地で、歴史的建造物では日本銀行本店(明治29年)や赤坂離宮(明治42年)などに大島石が使用されています。道後温泉本館(明治27年)の浴槽石も大島石であります。訪ねたのは、水の谷石材の採石場で、経営者の村上直也氏のお世話で露天掘りの現場を視察することができました(関係者以外立入禁止)。同所で採れた石は、小割にして、高級墓石の原石として出荷されます。風化しにくい硬さがセールスポイントの大島石ですが、その石割体験を次回訪問した際はお願いしたいと思います。

大島石採石場(水の谷石材)

 最後は、全国展望所ランキングで第2位にもなった亀老山展望台(吉海町)を目指しました。来島海峡を見下ろす標高300メール超の絶景ポイントです。オススメは夕陽ですが、季節や時間、気象条件で様々な光景を楽しむことができ、何度訪ねても飽きない魅力があります。この日は、人間があおられるほどの強風で、展望台に長時間滞在することができませんでしたが、初めて訪ねた留学生たちはその景色を楽しんでいる様子でした。


隈研吾氏設計の亀老山展望台

亀老山展望台と来島海峡

この日は、観光資源や地場産業について考察する学外授業となりましたが、次回の授業ではしっかり振り返りを行い、観光と地域活性化について深く掘り下げたいと思います。


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