×FC今治 ホームグロウンコーチ✖️大三島小学校1・2年生
「FC今治ホームグロウングループのサッカー教室への参加観察学習」
目的
1. 小学校低学年の教育活動に参加することにより、学びの芽生えの時期である幼児期から自覚的な学びの時期である児童期にかけての「架け橋期の教育」の理解を深める。
2. 幼児期と学童期の体や運動発達の違いを確認することにより幼児期の理解を深める。
3. 発達の連続性を踏まえた保育の展開が考えられるようになる。
内容:昨年度1年間取り組んできたコラボ授業のラストは、学外授業です。
「発展」の授業として、ホームグロウンコーチと今治市立大三島小学校で学外授業を行いました。
学生は、事前の授業で5歳児から小学校1年生までの「架け橋期」について学びました。遊びを通して学習の基盤となる芽生えを培う時期からその芽生えをさらに伸ばしていく小学校の学びへと接続する「幼保小の架け橋プログラム」について学び、発達の連続性を踏まえた保育の展開を考えるワークショップを行いました。
今回の学外授業では、FC今治ホームグロウンコーチの小学校での指導に加わることで幼児期との連続性や違いを知り、幼児期の終わりまでに育って欲しい姿を体感し、環境の構成や小学校の学びへのつながりについて考えていきます。
対象の児童は1年生と2年生。昨年の公開講座で実施した年中・年長児よりも、おにいさん・おねえさんです。
1年生よりもさらに成長した2年生とも連続した授業で接することができたので、体や運動発達の違いがよくわかりました。
ホームグロウンコーチのみなさんは、長い期間かけてつくってきたたくさんのノウハウを惜しげもなく学生に伝授してくださいました。
子どもたちが安全に遊べる「環境づくり」、心をつかむ「話し方」、子どもたちにとって適切でわかりやすい「説明」、簡単なことから発展していく「プログラム」、予定の時間内で終わることができる「タイムマネジメント」など、学生たちは、今回の授業でたくさんの気づきや学びを得ることができたのではないかと思います。
授業は音楽にあわせた準備体操、ボール遊びに慣れる動きからはじめます。みんながゴールの達成感をたくさん体験できるように、ゴールもたくさん設置しました。ゴールの色分けでゲーム性を出して、ゴールができたらハイタッチで一緒に喜び合う。
楽しみながら自然と体が動く仕掛けがいっぱいでした。
最後はチームに分かれて、サッカーゲームです。
ゴールしたらみんなで喜びあって大盛り上がり。45分の授業があっという間でした。
授業後には、安倍コーチから「保育者とサッカーのコーチは、違いはあるけれど、共通する部分もたくさんあります。みなさんとの交流を通して、私たちも学ぶことがたくさんありました。次の現場でお会いできることを楽
しみにしています」とお話いただきました。
2年生のコラボ授業はこれで最後です。
FC今治ホームグロウンコーチとの学びを通して、保育の現場をまた別の視点から見ることができました。「自分たちは何をすべきか」を一人ひとりが考え、行動できるように成長してきていると感じています。
この授業の休み時間にも自分から児童に声をかけ、一緒に遊び始める学生もいれば、楽しそうに遊ぶことで、どんどん仲間を増やし、自然と学生と児童たちの輪ができているグループもありました。こういった「巻き込み力」や、休み時間でも子どもたちに積極的に関わっているところに、成長を感じることができました。
この特別授業を含め、短大での学びを今後の現場でさらにブラッシュアップさせ、保育者として活躍してほしいと願っています。
最後に、安倍コーチをはじめ、学生たちの学びをともに支えていただきましたFC今治ホームグロウンコーチのみなさんに改めてお礼申し上げます。