2023年11月17日金曜日

授業紹介「地域交流演習」「地域社会論」 急流体験と亀老山展望台

 11月9日(木曜)の「地域交流演習」「地域社会論」は、40名の履修生とバスに乗って、今治市大島の下田水(しただみ)港にある道の駅「よしうみいきいき館」へ向かいました(14:30出発)。相変わらず、秋入学の留学生たちは、来島海峡大橋を通過する際はテンションが上がっていましたが、この日はその後、海上から橋桁を見上げることになるのです。

 下田水港の桟橋では、来島海峡で観潮船を運航する「株式会社しまなみ」のスタッフがお出迎え。本船は〝急流体験〟のキャッチコピーで観光客に人気です。同社と本学は地域連携協定を結んでおり、学生たちの授業をサポートするため、運賃を通常よりも安くしていただきました。当初は20名ずつに分かれて2隻の観潮船に乗るはずでしたが、サイクリストを自転車ごと積載可能な〝サイクルシップ〟に全員が乗り込みました(3名が船酔いを恐れてバスで待機。15:00出航)。半分の学生が客席でガイドの説明を聞いている間、残り半分は展望デッキで潮風に吹かれながら景色を堪能することができました。もちろん、ガイドの声はスピーカーで展望デッキの学生たちにも届いています。

 コースは、下田水港から来島海峡大橋の下をくぐって波止浜湾へ。途中、海峡大橋の構造や来島海峡海上交通センター(来島マーチス)の業務内容、来島(村上海賊)や小島(芸予要塞)の歴史背景の解説もしていただきました。造船所群のある波止浜湾まで本船は入っていき、艤装中の大型船やブロック工法で建造中の鉄鋼船を間近で観察することができました。ちょうどそこが観潮船の折り返し地点となるため、学生たちは客席とデッキとを交替です。中国&インドネシアと日本&ネパール&スリランカとでグループ分けをしました。

食物栄養コースの日本人学生

波止浜湾を遊覧(中国人留学生)

波揺れに驚くネパール人留学生

 この日は〝小潮〟(こしお)で潮流の動きは小さく、潮流信号所の電光表示は潮止まりの「✖」を照らしていました。ある意味、珍しい時間帯に約50分間の〝急流体験〟をしたことになります。今回は残念ながら、川のように流れる潮流や渦潮には出会うことはできませんでした。下船後は、いきいき館の施設見学をしながら、20分ほど休憩。アイスクリームなどの軽食をとる学生もいて、道の駅を満喫してもらいました。そして16:30にその場を離れて、しまなみ海道有数の絶景ポイントの亀老山展望台へ。亀老山の頂上は標高約308mあり、そこに建築家・隈研吾先生設計の展望台があります。バスで山頂へ向かう途中、多くの乗用車とすれ違いましたが、意外に県外ナンバーを多く見かけます。この時間帯のお目当ては、夕陽に照らされた来島海峡の景色です。17:00過ぎの日の入りでしたが、16:45に到着し、幻想的な景色に癒されました。海峡側の展望所はカオス状態で、多くの観光客が入り乱れ、学生全員そろっての記念撮影はあきらめました。

 次週の授業では、株式会社しまなみの社員をお招きして、しまなみ海道における観光業の現状や社業を通じた地域振興の事例などをお話いただく予定です。

亀老山展望台

亀老山展望台と夕陽


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