2023年11月13日月曜日

食物栄養コース 栄養College Life Vol.7 「臨床栄養学実習」日清医療食品株式会社との糖尿病食実習


 10月20日(金)2年生の臨床栄養学実習の授業に、日清医療食品株式会社から4名の先生がゲスト講師として来てくださいました。

 

 「実際に施設で提供されている食事の展開を学ぼう」をテーマに、常食を糖尿病食に展開し『常食 2000kcal』『糖尿病食 1600kcal』『糖尿病食 1200kcal』の 3 グループに分かれて調理しました。 


 はじめにグループ内で打ち合わせをし、事前に考えていた調理法や調理手順を確認しながら各料理の調理担当や役割を決めました。講師の先生方も一緒に加わり、食材の切り方や作り方など教わり綿密に確認し合っていました。


    目標完成時間を設けて、一斉に調理を開始しました。同じ料理でもグループで切り方や調 理の仕方に違いがありました。それぞれが講師の先生からアドバイスを受けながら、効率良 く作業を進めようとする姿がみられました。目標時間は過ぎてしまいましたが、グループ内 で声をかけ合って協力し大きな失敗も無く完成することができました。 


 試食では自分のグループだけではなく、他グループ全ての料理を食べました。味の感想を 言い合いながら、おいしく食事を楽しみました。日清医療食品株式会社からムース食の提供 があり、何の食材か当てるゲームをしました。早い者勝ちでみんな思いつくままに答えて、 正解した際は大いに盛り上がりました。 


 最後にゲスト講師の福沢様より「社会に出る心得」について大変有意義なお話をしていた だきました。学生たちはみんな真剣に傾聴していました。今回の実習を通して多くのことを 学ぶことができました。 


【学生感想】 
●作り方を考えて自分の中で最初に何をするのか、野菜の切り方はどうするのかしっかりと考えていたのですが、実際に実習をしてみて自分の計画通りに動くことができませんでした。調味料を計り忘れていたり、食材を切るスピードが遅く作るのに手こずってしまいました。食事を提供する上で、時間内に完成するというのはとても重要になってくるのでしっかりと作業効率が上がるように効率的に動こうと思いました。 
 
●今回頂いた展開後の献立を見て、私は塩分を低くするためにレモンを使用するということを考えもつきませんでした。反省点の一つなのですが、献立を立てる際に塩分が高くなってしまいました。しかし、レシピがホイル蒸ししか思いつかず味が薄すぎると思いポン酢を追加しました。レモン蒸しというレシピを初めて聞き、調理をしました。今回新しくレシピを学べたように、まず多くのレシピを知ることが大切だと思いました。以前より新しいレシピを取り入れたり学んだりしていましたがこれからも情報収集が大切だと思いました。 
 
●単位別に料理を並べてみると明らかに量が違いました。他にも各班、盛り付け方や切り方 が違っていたので少し見え方も違っていて面白かったです。鮭の主菜は、単位が減るにつれ て塩味が酸味に変わっていきました。これも献立を作る上で大切だと思いました。ミネスト ローネは、切り方であったりセロリの葉の部分が入っていたりと班によって違っていました。 
 
●ムース食、感動しました。市販の離乳食のようなものを想像していたので、味も食材その ものに近いもの、見た目まで本来の形に近づいているものという事に驚きました。自分が食べる立場になったとして食べられなくなったタケノコがドロドロの液状ではなく、あのよ うな形で出てくるのはとても嬉しいですし、食事が楽しみになると思います。本当に感動でした。 

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