11月16日(木曜)の「地域交流演習」は、ゲスト講師に「株式会社しまなみ」の3名の社員様をお迎えし、しまなみ海道の観光を取り巻く現状や同社の地域連携の取り組みなどをご説明いただきました(35名の学生が受講)。同社と本学は地域連携協定を結んでおり、現在も卒業生の費さん夫妻が、同社が管理運営する「道の駅よしうみいきいき館」で従業員として活躍しています。費さん(国際観光ビジネスコース/2016年度卒)は学生時代からアルバイトで同社のお世話になり、卒業と同時に就職。今ではいきいき館の支配人を任されるまでになり、経営陣からの厚い信頼を得ているところです。
この日は、まず同社の事業企画部の蓮岡さんから、しまなみ海道や今治市の観光を取り巻く現況についてご説明いただき、同社が管理する道の駅などの紹介がありました。まさに、観光業に従事する専門家からの〝生の声〟ということで、観光業に関心のある学生たちは真剣に聴き入っていました。ちょうど1週間前に、学外授業で同社のサイクルシップに下田水港から乗船したこともあり、同社を身近に感じることができたようです。同社がインバウンド向けにつくったしまなみ海道の観光動画もご披露いただきましたが、これには留学生たちが高い関心を示し、特に秋入学の1年生は、今治市を知る手がかりになったように思います。
授業の様子(蓮岡さん登壇) |
つづいて、費さんが登壇。学生時代の想い出や就職後の経験談を後輩たちに伝えてくれました。同席した蓮岡さんと取締役の村上雄大さんによれば、〝あんなに緊張する費くんは初めて見た!〟と漏らすほど、母校でのゲスト講師は荷が重かったようです。それでも、質問コーナーで、中国人留学生たちが中国語で質問し始めたあたりから、リラックスしたのか、中国語で笑顔を交えて本来の姿を取り戻し、場内の雰囲気が明るくなりました。やはり後輩たちは、アルバイトと勉学の両立に不安を感じており、今治で就職するというイメージを描けていない様子でした。同じ中国人の先輩が励んでいる姿を見て、株式会社しまなみのアルバイトや求人の情報に対しても関心を持ったようです。
卒業生の費さん登壇 |
最後は、村上さんから、「今日は若いみなさんから元気をもらいました。もしも社業を通じてみなさんのお力になれることがあったら、何なりと申し出て欲しい」と励ましのお言葉をいただきました。この日、同社から本授業の履修生に対して、旬の柑橘である小原紅早生(おばらべにわせ)を1個ずつプレゼントいただきました。そして、質問した学生は1個余分にもらうことができて、企業セミナーとしても有意義な時間をお互い共有することができたように感じました。株式会社しまなみの皆様、この度は本当にありがとうございました。
授業の様子(村上さん登壇) |