2024年6月19日水曜日

今治西高校のグローカル授業に出張(6月12日)

 今治西高校では、令和8年度からの国際科設置を前に、今年度から2年生を対象にした総合的な探究の時間「ZEST」の中に、国際と地域に関するグローカル分野の講座を設けました。この講座に、本学地域連携センター長の大成先生が講師として招かれ、4月17日には各班が設定したテーマに対して助言を行ったところです。

 今回(6月12日)は、各班の10分前後のプレゼンに対して助言を行うというもので、前回よりも精度を上げた発表内容に対して、研究者や年輩者の視点から意見を述べさせていただきました(大成先生は今西43期生)。また、テーマの中には、外国人へのヒアリングやアンケートを想定している班もあると知り、急きょ留学生3名(国際観光ビジネスコース)を引率して参加することとしました。


参加した留学生


 生徒たちは数名で5つのグループに分かれ、掲げたテーマは「外国人が暮らしたくなる今治にするために」「外国人にやさしい今治に」「方言から見えるその地の魅力」「今治を特産品で地域おこし」「今治を盛り上げよう~しまなみ海道を通して~」というものでした。今治市に住む外国人は年々増加しており、労働者・観光客それぞれの満足度や感じ方にアプローチしようとする班もありました。ぜひ、本学の留学生たちにもヒアリングして欲しいと伝えたしだいです。

 方言をテーマにした班の発表では、ある外国で方言を大切にする取り組みが紹介されました。そこで、参加した中国人留学生の王明亮さん・侯鎮宇さんとインドネシア人留学生のベニカさんに、それぞれのお国の事情について紹介してもらいました。中国にもインドネシアにも方言はあり、地方によってはお互い言葉が通じにくいところもあるとのことで、生徒たちは興味深そうに聞いていました。


授業の様子(意見を述べるベニカさん)

 休憩の際は、今治市で観光業の仕事に就いて働きたいというベニカさんと、民族衣装を身にまとった王さんに歩み寄る女子生徒がたくさんいました。やはり、外国人がどんな価値観なのかを知りたいのでしょう。外国人と間近で接することができる貴重な時間となったようです。


民族衣装の着付体験

 まちづくりの視点で今治をとらえようとする班に対しては、大成先生からキーパーソンとなる人物の紹介や活動事例の紹介、参考情報の提供などがありました。まだ16~17歳の高校生が、グローカルな観点から今治を元気にしたいと思う熱意に大成先生も感心した様子でした。今日の成果を受けて、各班は夏休みにも調査研究(ヒアリングなど)を続け、次回は10月16日に再び大成先生や留学生を招いて発表会を開催する予定です。

授業の様子(感想を述べる大成先生)

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