11月28日(木曜)の「地域交流演習」(大成経凡先生)A班は、当初の予定では来島海峡遊覧船(急流体験)に乗船し、急潮流や海峡大橋の景観を楽しんだ後に亀老山展望台からの夕陽を楽しむはずでした。ところが、風が強くて遊覧船が欠航となり、雨の心配も重なってコース変更を迫られる事態となりました。観光スケジュールを組む際は、万が一に備えて代替コースも念頭に入れておく必要があります。そこで、大山祇神社拝殿での正式参拝が候補にあがりました。
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大山祇神社拝殿前 |
昨年度、三島宮司様にお願いして、拝殿で当社の由緒をご高説いただき、学生たちにとても好評でした。檜皮葺(ひわだぶ)きの拝殿は、室町時代の1427年に再建されたもので、江戸時代初めの1602年に大改修して今日にいたっています。国の重要文化財に指定されていて、やはり内観を見学したいという衝動に駆られます。正式参拝という手続きを踏むと、5,000円〜で靴を脱いで昇殿することがかないます。そのことを昨年度知り、留学生たちにわが国の民俗宗教である神道を肌で感じてもらいたいと考えました。
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拝殿にて正式参拝 |
この日の参加学生は36名いて、国別の内訳は日本5・中国3・ベトナム2・ネパール16・ミャンマー10というものでした。欠席した履修生が3名いた一方で、キャンセル待ちの学生が4名いましたので、結果的には参加者が増えた形となりました。秋入学のミャンマー人にとっては、しまなみ海道有数の観光地を訪ねるチャンスでもありました。何度も訪ねる中で、今治市の良さにも気づいていくことと思います。日本人学生にとっても、全員が当社の昇殿は初めての経験で、奥の御神殿に鎮座する大山積神(おおやまづみのかみ)と向き合い、厳かな雰囲気の中で貴重な体験ができました。調理ビジネスコース1年生の猿谷めぐみさんが、学生代表で玉串奉奠(たまぐしほうてん)を行いました。今回は、当社の由緒は往路のバス車中で大成先生から説明がありました。やはり授業ですから、そこは〝シッカリ〟とです(笑)。
大山祇神社の後は、急いで亀老山展望台を目指す選択肢もありましたが、当日の気象条件(曇り&強風)から夕陽に照らされる来島海峡がイメージできなかったことで、道の駅「多々羅しまなみ公園」でマッタリすることにしました。同駅は、本学と包括連携協定を結ぶ㈱しまなみが運営していることもあって、留学生のバイト受入れ先にもなっております。そこで、お土産売場で買い物するもよし、しあわせの鐘を鳴らすのもよし、サイクリストの聖地碑や斜張橋の多々羅大橋をバックに記念撮影するもよし、学生たちに判断を委ねました。30分弱の自由時間で何を得るか、感じるかは学生個々それぞれですが、すぐ隣の島や対岸が広島県(尾道市・三原市)というシュールな環境下にあって、リラックスタイムや感性の磨きにつながれば幸いです。感想は、後期試験のレポートで訊くとしましょう(笑)。
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サイクリストの聖地碑 |
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「しあわの鐘」を鳴らすミャンマー人留学生 |