12月20日(金曜)の「日本を学ぶⅡ」(大成経凡先生)は、今治市桜井地区にある志島ヶ原(ししまがはら)を38名の学生と訪ねました(国別内訳/日本1・中国4・ベトナム2・ミャンマー13・ネパール18)。志島ヶ原は、瀬戸内海の燧灘(ひうちなだ)に臨む白砂青松の海浜で、ここにはアカマツ・クロマツ約2,500本と紅白のウメ500本があり、希少な自然景観として国指定名勝になっています。
本授業の目的は、前回の授業で学んだ今治藩主・久松松平氏のルーツである菅原道真(平安時代の貴族)にちなみ、道真を神としてお祀りする天満宮を訪ねるというものでした。今治市内にはたくさんの天満宮が藩政時代の旧村単位で多く見られますが、中で最も有名なものが志島ヶ原を境内とする綱敷(つなしき)天満神社となります。道真が〝学問の神様〟として崇められることで、絵馬掛けには合格祈願の絵馬がたくさん掲げられていました。その光景がミャンマー人留学生たちの目には珍しく映ったようで、記念撮影をしていました。ネパール人留学生は、道真にちなんだ牛の銅像前で記念撮影。ヒンズー教では牛が神様であるのです。
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絵馬掛け前で(ミャンマー) |
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牛神様前で(ネパール) |
各自が拝殿で参拝をすませると、松原を抜けて桜井海岸へ。前日のオレンジフェリー見学とうって変わり、石鎚連峰がクリアに見えて爽快でした。学生たちは白砂の波打ち際で記念撮影に興じ、希少な自然景観を目に焼きつけていました。唯一日本人で参加の曽我部希香さんも、ふるさとの新居浜市の方向に目をやり、今治の観光名所の魅力に浸っていました。今治市民にとっては当たり前の白砂の海浜ですが、今治市の海岸に残されたその延長距離は全国的に希少価値が高いのです。
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志島ヶ原を散策 |
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桜井海岸 |
もう少しその場にいたかったのですが、今治港のはーばりー前にイルミネーションツリーが設置されたと聞き、帰路に立ち寄ることにしました。希望者のみがバスから降車して撮影にのぞみ、多くは車窓から眺めて楽しみました。次回は年内最後の授業となります。留学生が多いことで、日本の年末年始の行事を学び、年賀状の作成に挑戦したいと思います。
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今治港のイルミネーションツリー |