2024年12月12日木曜日

授業紹介 地域交流演習  タオル美術館グループの施設見学(12月5日)

 12月5日(木曜)の「地域交流演習」(大成経凡先生)はA班の学生29名を引率し、タオル美術館グループ(越智康行代表)の工場・観光施設の視察を行いました。29名の国別内訳は、日本3・中国2・ベトナム3・ミャンマー5・ネパール16となります。同グループは、中国とベトナムにも工場を持っていて、この日訪ねた西条市国安にある(株)TTL東予工場では染色・プリントの工程で中国人とベトナム人が働いていました。その中国人の一人が本学卒業生ということを知り、たのもしく感じました。1年生のベトナム人学生のドアンさんは、実家の近所に同グループの一広ベトナム工場があることをよく知っていました。

 東予工場では、紡績工場から送られてきた糸を染色用に巻き直す工程(ソフト巻)や糸を染める釜を見学しただけでなく、版画のように布地に柄をプリントする工程も見学することができました。誰もが知る有名キャラクターがプリントされていましたが、それはインバウンド向けのタオル商品でした(ライセンス契約の関係で撮影はNG)。同所は製織工程のある同社朝倉工場からも近く、ともに周越道路沿いに立地することで輸送の便を感じました(東予工場で染色した糸が朝倉工場に送られ、朝倉工場で製織したタオルを東予工場に戻して洗い処理)。また、大明神川がそばを流れることで、染色にとって水がとても重要であることを感じました。

朝倉工場の製織現場

東予工場のソフト巻

東予工場の染色釜


 朝倉工場では、タオル美術館のシアターで同グループの概要とタオルの製造工程の解説がありました。髙野管理部長が東予工場から引き続いて丁寧に説明下さったことで、留学生にとっては、職業意識を高める企業セミナーとなりました。朝倉工場の製織現場も、ガラス越しに見学することができ、美術館に入場してからも織機を間近で観察することができました。美術館は観光施設となりますが、常設展「ムーミンの世界」「キャシー中島の世界」を鑑賞した後は、現在開催中の企画展「ピーター ラビットinタオル美術館」を楽しみました。学生たちは若いので、キャラクターにとても敏感でした。最後は、わずかな時間の中で「タオルコレクションショップ」と「四国の物産コーナー」で買い物をする学生もいました。



ミニシアターで企業セミナー


インスタ映えするスポット


 今回参加した学生には、帰りのバスに乗り込む際に同グループから記念タオルをいただきました。見学を受け入れていただき、本当にありがとうございました。次回はA班(ネパール人31名)が同じコースで視察を行う予定です。


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