11月17日(木)午後の「地域交流演習」「地域社会論」の授業では、今治海上保安部(奥山次長)様と来島海峡海上交通センター(川島次長)様をお招きし、職業セミナーを実施いたしました(学生12名と教職員3名の計15名が受講)。
今治市は、海運・造船業などの海事産業がとても盛んで、瀬戸内海に臨む風光明媚な場所に立地しています。しかし、市民の海に対する関心は決して高いとはいえません。来島海峡が毎日約500隻の船舶が航行する〝海のハイウェイ〟であることや、その海の安全を管理する海上保安庁の航路標識・救難活動などの業務内容は、今治市の特性を知るうえでとても大切なことです。さらに視野を広げると、わが国は島国・海洋国家であり、安全保障や貿易・物流など、国民として知っておくべき海の情報が多分にあります。
奥山次長様からは、海上保安庁のしくみや業務内容の概略をご説明いただき、今治海上保安部管理の灯台や巡視艇など身近な話題にも触れていただきました。舞鶴にある海上保安学校の紹介VTRには、学生たちの食いつきもよかったです。
川島次長様からは、国内に7か所ある海上交通センターの創設にいたった背景をご説明いただき、過去に東京湾であった大きな海難事故の映像に学生・教職員一同驚きを隠せませんでした(炎上する大型タンカーを海上自衛隊艦船の砲撃で撃沈させる)。また、〝順中逆西(じゅんちゅうぎゃくせい)〟という、世界で来島海峡だけの特殊航法の紹介もあり、同センターの略称〝来島マーチス〟の語源にも触れられました。
この日の学びをいかすべく、12月1日の学外授業では、今治港周辺を散策予定です。今治海上保安部の巡視艇(せとぎり・いよなみ・いまかぜ)が係留されているようでしたら、確認したいと思います。
全国に7か所ある海上交通センター |
順中逆西の説明 |
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